*農家数の減少に新たな救世主?
農家の数の減少は少し前から日本の大きな問題としてたびたび取りざたされているが、これ
といって解決策がなくとても深刻な問題である。今回私たちが取材してきた中でこれらの問題
を解決しうる方法、ソーラーシェアリングというものをみつけました。
このソーラーシェアリングとは簡単に言うと農地の上にソーラーパネルを設置するだけ!写真
の通りです。
(実際に行ってきて撮った写真です。)
- なぜこれが農家数の減少を抑制できるのか
- ソーラーシェアリングの仕組み、ほかの利点
- ソーラーシェアリングの問題点
- まとめ
1.なぜこれが農家数の減少を抑制できるのか(農林水産省のホームページより)
そもそもの話としてなぜ農業従事者の数が減っているのでしょうか。まずこの部分を抑えまし
ょう。というのも原因を知らないとこの問題(農業従事者の減少を抑制する)に取り組みようが
ありません。
原因1 農家をリタイアする人が多い。
リタイアするというのは年齢的にもうできなくなってしまったから、という方が多く……そもそも
農業従事者の平均年齢をご存じでしょうか?・・・43、そうなんだ!と思われる方も多いかもし
れませんが、現実はそう優しくありません。この数字は(富山県の)正社員の平均年齢であ
り、実際のところ農業従事者の平均年齢は68.4歳です…。定年退職は60、65歳が一般的
なのに!やばすぎますね。このような高齢の方に対してもっと働いてください!と励ましの言
葉をかけ、もっと続けてもらうのには無理があります。正直この原因に対処するのは難しいと
考えます。
原因2 新規で農業従事者になる人が少ない。
仕事として農業を選ぶ人はどんな人でしょうか。そしてどんな理由で農家になりたいと思うの
でしょうか。もちろん仕事なので収入を気にしない人はいないでしょう。もともと親が農家であ
りそれを継いで農家になるというのは想像に難くないでしょう。この場合、所得に魅力を感じな
い、またそれゆえに親が子に農家を進めないというのが、新規で農家が増えない理由です。
新規参入での場合はさらにいろいろと始めるのにさらに負担がかかってしまいます。例をあ
げると農業技術の習得、農地の借り入れ、機械導入のための資金など…初期投資に多くの
資金が必要なのにそれに見合う所得が得られないとなると新規参入は期待できなくなってし
まいます。農業をやりたいと思う人は、農業に多少なりとも興味がありそうですが、もちろん所
得のことも十分考慮しなくてはいけないでしょう。
解決策
原因2に対して解決策としては、「農家の所得をあげる」という単純明解なことです。所得があ
る程度上がれば新規で農業に参入する人が増えることは想像に難くないでしょう。そこでソー
ラーシェアリングが解決策になりうるのです。
なぜソーラーシェアリングが解決策になりうるのか、それは一言でいうと「安定的に儲かるか
ら」。
ここで問題です。今写真にある農地(ソーラーパネルがある農地)に米を植えて収穫するとおよそい
くらで買い取ってくれるでしょうか?そしてソーラーパネルの収益は米の収穫利益の何倍でし
ょうか。米の収益はなんと6万円程度です…案外安いなというのが率直な感想です。対してソ
ーラーパネルから得られる収益はなんと米の収益の20倍です。正直びっくりしました。(笑)
太陽光は農作物ほどは気候の影響を受けないので、安定性も見込めますね。
このソーラーシェアリングを導入することにより今若者が農業を始めにくい大きな一つの要因
(所得の低さ)を解決しうるのです。太陽光パネルなど初期投資にいくらかかかります。そこ
は、国が補助を適切な形で整備することによって、もしくはやりやすいシステムの導入により
これら(初期投資)の問題を解決することは可能です。
2.ソーラーシェアリングの仕組み、ほかの利点
畑の上に太陽光パネルを置かなければいけません。そうなると畑の作物の生育が心配で
す。ですが問題ありません。光飽和点という言葉をご存じでしょうか。言葉から推測できるかも
しれませんが、これはある量の光を超えるとそれ以上の光は作物にとって意味がないことを
示す値です。
ソーラーシェアリングを普及させることは、日本のエネルギー問題の解決にもつながります
し、クリーンなエネルギーであるため、環境にやさしいです。そしてもちろん原発の代替になる
ため、このソーラーシェアリングが広まれば原発などの不安定な発電方法に頼らなくて済みま
す。
3.ソーラーシェアリングの問題点
これだけ聞いているとソーラーシェアリングはとてもいい発電方法になりそうですし、ある程度
普及していそうなのですが、あまり広まっていません。ほとんどの人がこの言葉を知らないこ
とからもその状況がうかがえるでしょう。問題点としてまずソーラーシェアリングに対する理解
が少なすぎるということです。このことが原因でこれに対する補助金が足りない状態ですし、
特に保守的な農家の方がこの新しい農業の形であるソーラーシェアリングを始めることは難し
いと考えられます。
4.まとめ
日本の農業の問題はかなり深刻です。またエネルギー問題も同様に深刻です。この2つの問
題点を改善しうる方法として今回ソーラーシェアリングという方法を提示しました。当たり前で
すが、この方法が唯一の解決方法というわけではありません。もしかしたらほかにもいい方法
があるかもしれません。この記事が日本の現在の農業の状況の改善に繋がってくれれば幸
いです。
2022 年4月8日 小田原かなごてファームにて、取材させていただきました!小山田さんを
はじめ、かなごてファームのみなさんが見学に連れて行ってくださったり、ソーラーシェアリン
グや日本の未来への熱い思いを語ってくださいました!また、かなごてファームで採れた野
菜を使った手料理も農家カフェSIESTAにて振る舞っていただきました!ありがとうございま
した!
農家カフェSIESTA: 「食とエネルギーの自給・地産地消」を目指す農家カフェです!
小田原かなごてファーム:ソーラーシェアリングや耕作放棄地の活用などを通して、地域活性
化に取組んでいらっしゃいます!
https://www.siesta-odawara.com/
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